TLP専用にプログラムされた音楽は、その素晴しいオーケストレーションと共に、アドバンスド・ブレイン・テクノロジー®(ABT)社のセラピストや医師、神経発達の専門家、音楽家、音響技術者たちの永年にわたる研究と協力の結晶です。
TLP音楽の製作過程の舞台裏を見ることにより、なぜこのプログラムが一人一人異なる、知的な、社会的な、また感情的な発達に効果的に役立つのかを理解することが出来ます。
TLP音楽の準備と制作
TLP音楽の録音はアーカンジェロ・チェンバー・アンサンブルの世界中から選りすぐった音楽家によって行われています。これらの演奏家はその音楽技術、表現力、更に純粋に音楽を通しての人間の能力開発に対する興味があるかによって選りすぐられた演奏家達です。
慎重に選ばれた楽曲は、音響心理学に基づき最も効果が出るようオーケストレーション、テンポ、オクターブ、メーター、メロディーラインのシンプル化などがなされています。
しかし制作はそれだけで終わりません。録音後、更に音響心理学の技術を用いその音楽固有の自然の特質を強化し、向上させていきます。それらの工程はフィルターレーション、音響バースト、ブレンディング、スペイシャル・ダイナミックス、音響モーフィングなどです。
TLPはこれらにより驚くべき音楽となります。このプログラムは高い品質の音楽と共に他に比類ない音響刺激を与えることが証明されています。
TLPの新案特許出願中のABCモジュラーデザイン™はプログラムを更にもう一歩進歩させます。これにより音響プロセルシステムを「ウォームアップ」、「ワークアウト」、「クールダウン」の3つの段階にし、より効果的にリスニングトレーニングができるようになるのです。
運動科学によると、特定の方法でトレーニングすることにより、より効果を発揮する事が証明されています。すなわち、筋肉に対してゆっくりとウォーミングアップし、続いて筋力負荷トレーニング、そしてクールダウンのストレッチで完了することです。
このようなパターンにのっとり、TLPでは音楽を15分のモジュールに分け、一つのモジュールを次のように構成しています。まず第1段階の「A」フェイズでリスナーをリラックスさせ、次の「B」段階のより集中した音響刺激を受ける準備をします。そして再びリラックスした状態に戻る「C」フェイズになり、ひとつのモジュールを終了します。
ABCモジュラーデザインが重要なわけ
この画期的なデザインが重要なのは、効果的な音響刺激は、非常に注意深く選択されたクラシック音楽と音響心理的に向上された音質によるものだからです。また同時にリスナーの音響処理システムが、より多くの情報を受取れるよう準備されていることが必要だからです。
多くの聴覚処理の問題を抱えている人たちに共通するように、人はストレスや不安感により耳が高周波音を識別する事が出来にくくなります。これが音響処理能力を妨げます。更に、研究調査の結果、中耳の機能を改善し神経フィードバックをコントロールするためにはリラックスしている必要があることが分かっています。
ABCモジュラーデザインは(Music-Based Auditory Stimulation ™)音楽に基づく音響刺激により先ず耳の準備を整え、その後適正な分量の刺激を与え、最後にリラックスした状態にします。TLPで音響処理能力を高める事は療法的な効果があるばかりでなく、非常に気持ちの良い、啓発的な経験で、しかもその能力開発の効果は臨床的に実証されています。